愛媛・内子座

投稿者: aikawamariko

昨日23日は愛媛県内子町にある劇場、内子座での加古隆クァルテット本番でした。すごい“絵”でしょ!?歌舞伎劇場なんです。大正時代に建てられたそうで、町の指定文化財です。残響はほとんどないのですが、木造建物独特の暖かみのある響き(いや、“響き”は無いから、楽器から出る音の響きというのかしら・・・。)がして、何とも不思議な音の世界が広がりました。ピアノももちろん、今回のためにベーゼンを運び込んだのですが、底が抜けるのではないかとちょっと不安でした(汗)あ、客席は当然『桟敷』です。みなさん座布団の上に座っていらっしゃいました。終演時には体のあちこちが痛くなった方もいらっしゃるのではないかと心配です。

内子町は今回初めて訪れましたが、静かで美しく、時間の止まったようなところでした。町の中はなぜか童謡がずっと流れていて、家の軒先にお野菜が売られていたり(どれもこれも100円でした)、ここには泥棒なんて居ないんだろうな〜なんて思わせるような、のどかな町でした。古い建物を活用しつつ町ぐるみで守っていることがよくわかりました。またゆっくりと訪れてみたいものです。ご来場いただいた沢山の皆様、温かく迎えてくださった内子座のスタッフの方々、有り難うございました!